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特定非営利活動法人 山壮辿子盛(やまもりてんこもり)は、平成20年5月に設立しました。その二大事業の「自然の中の人間塾」「山森人」を通して、参加者や私たち自身の成長の記録、泣いたり笑ったりしたこと、じっくりと考えてみたことを、酋長の視点で書き記します。
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私たちの冒険教育活動は、自転車や登山など、一見スポーツ活動に見えます。

わたくし酋長は、言います。
冒険は生活、そして生き方だと。

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平成22~31年度の10年間の信濃町の長期計画を、町行政と共に考える目的の会議、信濃町第5次長期振興計画策定委員会の第1回目の会合が、今晩開催されました。
山壮辿子盛の代表者として私は、町から委員に推薦されました。

第一回目の今日は、町の担当者から、町の現状について、データとアンケート結果から、報告がありました。
日本中の「いわゆる地方」の市町村では、かなりのところが同じ状況ではないかと思われるのですが、うちの町も人口が減りつつあり、人口比率も少子高齢化が、国の統計でのその割合を上回るスピードで進みつつあります。データが示す未来は、かなり悲観的なものでした。

なぜ、地方から若者が減り、子どもが減っているのでしょうか?

私の今の考えは、中年以降の大人が、明るい希望を持たず、夢を語れないからだと思います。
希望や夢のない社会、そんなところで一生暮らしたいと思うでしょうか?
希望は魂の栄養源です。
私たちは、夢を子ども達にたくさん食べてもらうために、がんばりたいと思います。

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先日、アドベンチャーキャンプの最上級生Kが、文化祭の招待のメールをくれました。
1人で行くのも気恥ずかしいので、杉ちゃんはるねぇを誘って、3人で中学に。
体育館での1時間強の出し物(ステージ)を見学させてもらいました。
みんなとても芸達者(だいぶ練習したんでしょうねぇ)で、正直に楽しい時間を過ごさせていただきました。

自分の感想は、「少年の頃の3年間は、ずいぶん成長するものだったんだなぁ…」です。
小学生の頃を知っているだけに、その変化はすごいと思いました。
同時に、自分はこの3年間どれだけ成長したんだろうとも思いました。

私たち大人は、3年間でどのくらい自分が成長したと認識してますか?
彼らは上り坂の年齢だから・・・、自分は人生の中盤をそろそろ折り返し、下り坂にさしかかったところだから・・・
そんなこと言い訳にしたくない。
死ぬまで人間として成長していきたいと、改めて思った自分でした。

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自然の中の人間塾では、通年行事として現在3つのキャンプを行っています。
①アウトドアで遊ぼう    (幼年長~小6)
②サバイバルに挑戦    (小3~中2)
③アドベンチャーキャンプ (小5~高2)

参加基準年齢(下限)は次のようにして決めました。
私の経験によるものなので、多少異論はあるかも知れません。

①自分の体をある程度、自由に扱えるようになる年齢
②自分の意思をはっきり持ってくる年齢
③自分のことだけでなく、人のことを考えられる年齢

各上限については、一緒に活動していても、保護者感覚にならない範囲にしました。

その子によって、体の伸びるのが早い子、知能が伸びるのが早い子、感性が伸びるのが早い子と、タイプはいろいろあるので、一様にはなりませんが、大体当っていたなと思う今日この頃です。

IMG_064611.JPG

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誤解されやすいので、今まであまり文章にしていませんでしたが、酋長の宗教観をのべたいと思います。

私の個人事業名のネイチャー・スピリット・カンパニーが示すように、スピリチュアル(精神的)なものについては、昔から関心があります。
ただ、特定の宗教に付くスタンスは、昔から取っていません。
無神論者かといえばそうではなく、超自然的なもの、魂の存在、人間を越える高次の精神の存在は、子どもの頃から信じています。
スタンスとしては、多神論的なところに近いのですが、他者の宗教観を否定する立場もとらないといったところです。

子ども達には、特定の宗教観を植えつける気は毛頭なく、昔からの日本の教えがそうであったように、お天道様が見ているよと、誰が見ていなくても自分の良心に従う道徳観を説いていきたいと思っています。


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私どものNPOの野外体験活動は、
自然学校(Nature School)ではなく、
自然の中の人間塾(Human School in Nature)といいます。

これは当初から、とてもこだわりを持った部分です。

自然学校は簡単にいうと、自然体験を通じて、自然と人とつながりを学び、持続可能な社会を目指すことが目的で作られています。
参考→CONE自然体験活動推進協議会の自然体験活動憲章
     JEEF日本環境教育フォーラムのJEEF憲章
      JON日本アウトドアネットワークの目的
      国際自然学校の自然学校の定義

自然の中の人間塾は、自然環境という人間の心が裸になりやすい環境の中で活動することによって、人間力の向上を目的にしたものです。
人として、感謝することを知り、足るを知り、他者に思いやりを持つこと。こういう人材の育成を目指しています。

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いつの頃から、日本はこんなに、結果を急ぐ社会になったのでしょう?


余波は確実に子ども社会に、影響を及ぼしています。
急がないと、落ちこぼれて、負け組になってしまう、そんな恐怖に支配されているようです。
ミヒャエル・エンデがモモで表現した、時間泥棒に凌辱された社会、それが今の日本。
私にはそう見えて仕方ありません。


今の子どもたちはとても忙しく、やりたいことをじっくりやっている暇が少ないようです。


話の続きはいずれ。

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自転車でロングツーリングをしたことのある人なら、たぶん誰でも感じる事でしょう。
それは、「いったい、自転車はどこを走ればいいんだぁ!!」ということです。

路側帯は狭い。
歩道は原則的に、自転車は走れません。
自転車歩道通行可のところも、歩道の部分は車が横切れるように、上がったり下がったりの段差だらけ。
しかも標識、看板、溜まったごみ、いろいろな障害物があり。
ガードレールでずっとガードされていて、入れなかったり。
極端な例では、視覚障害者用信号機の押しボタンボックスが、歩道側に30センチ位突き出たりしていました。これって、本来利用者の視覚障害者にも危ないんじゃないかなぁ。

自転車で走っていてそう思うくらいだから、車椅子で旅をしてみようと思い立ったら、もっと危険だろうと思いました。(自分がその立場なら、絶対やろうと思うタイプですから)


やっぱり、今の日本って、徹底的に弱者に目を向けないようにして、経済成長を目指した社会なんだなぁと思います。
明治維新の頃なら、欧米列強に植民地化されないように、それも多少しょうがなかったかもと思います。
でも、現代日本がそんなんじゃぁ、この先いずれ行き詰っていくような気がします。

格差社会も、貧困層の拡大も、ホームレス問題も、DVも、差別も、いろいろな現代日本の社会問題も、みーんな、根は同じように感じています。
要するに、自分より弱いもの、小さいものに対する無関心。

マザーテレサは、言ったそうです。
「愛の反対語は、憎しみではありません。無関心です。」
愛のない社会は、とても寒々しく、空しいものだと思います。

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先月のアドキャンでは槍ヶ岳に登りました。
あいにく天候が悪く、雷雲と強風に度々悩まされる登山でした。
そのときのことです。

私たちは初日の昼過ぎ、槍岳山荘から頂上へ向かう鎖場で、渋滞の行列の中にいました。
あと二つ鉄梯子を登れば頂上という所で、「ブーン」という低い音を、私は耳にしました。よく高圧鉄塔の下で耳にする音です。
それを聞いて私は、鳥肌が立つような感覚にとらわれ、急いでサブリーダーの杉ちゃんに指示を出し、パーティーを山小屋へ引き返させました。

程なくして、雷が鳴り始めました。
下りが怖くてキャーキャー言っている若い女性1名とそれをサポートする2名の男性が、呑気にゆっくり下っていました。
いつもならのんびり待つ所ですが、こちらは子供連れ。雷が迫っているので早く下りたい旨話し、何人かはその場で道を譲ってもらい、先に下ろさせてもらいました。
それでも途中、素早く降りることが出来ない子がいて、後半はその3人に行く手を阻まれ、なかなか下りていくことができませんでした。
子供達に何かあっては遅いと、気が気ではありません。3人をあおりまくって、先に行ける子から、脇を通して下ろしました。そうして自分は再び登り返して、次の子をまた下ろし、山小屋まで走らせる。そういう手順で全員山小屋まで下山させました。
頂上まで雷がやってくる前に、全員を山小屋まで下ろせて幸いでした。

そこで見たものは。
雷光と雷鳴の間隔が短くなり、誰が考えても雷雲が近づきつつある中で、それでも槍ヶ岳の穂先(頂上)に登ろうとしている登山者でした。
雷雲の直径は数キロ単位のものが多く、遠くで鳴っているようでも、同じ雷雲の下ならば、いつ自分の近くに落ちてもおかしくないのです。
たぶん、その登山者の考えたことは、今登っておかないと次にはいつ登れるかわからない。そういう百名山狙いの中高年登山者なのでしょう。(登っていたのは中高年でした。)

迫り来る危険に対して、取るべき正しい対策を知らず、闇雲に行動している人がこの状況にいる!
山で遭難する人が最近多いはずだ。トラブルに会わなかったのは、単に運が良かっただけかもしれない。
率直にそう思いました。


私たちは主催キャンプで、子供達に危険に対する正しい知識と、それに対する嗅覚を育てたいと願っています。
小さなことでも予め、最悪の事態を想定しておくこと。それをアドキャンの時に、子供達に良く話しています。

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今回もそうでしたが、子供と登山をしていると、出会う登山者からよく「小さいのに偉いねぇ」と声をかけられます。
私はいつも違和感を感じます。

推察するに、この声には二つのニュアンスがあると思います。
1.年少だからとっても無理だと思っていたのに、よく歩いてこられた。
2.うちの子(孫、又は親戚の子)は、やらないのに、君はよくやっている。

これに対して私の思うことは、
1.子供はこれくらいやれる能力が十分あります。子供の能力を発揮させないのは、周りの大人の責任ですよ。開発途上国(この言葉は個人的にとても嫌いですが)の子は、これ以上のことを日常的にやっていますが…
2.あなたたちがその子にチャンスを与えていないんじゃないですか?

これは、自分が子供の頃から良く感じていました。
何がすごいもんか、年取って登る方が大変じゃないのって、考えるひねた子でした。
アドキャン④9月2日その2

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自己紹介:
山壮辿子盛の責任者ですが、酋長です。
ロマンスグレーには程遠い、中年です。
家族は、妻が1人(当たり前か?)
娘が1人(♪色は黒いが南洋じゃぁ美人?)
山羊2頭(時々増える)、犬1頭、鶏複数羽(変動制)
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